アツアツを求め、人々が集まるスポットがありました。
■東京“40年ぶり寒さ”今季最低また更新
東京は実に40年ぶりの寒さとなりました。
最高気温は9℃を下回り、11月中旬としては40年ぶりの寒さとなった東京都心。今季最も寒い一日となりました。
20日朝、強い寒気などの影響で全国の半数近くで今シーズン一番の寒さを更新しました。
岩手県ではマイナス8.6℃まで下がり、本州の今シーズン最低気温を更新しています。
■列島ブルブル“幻想的な風景”も出現
その寒さが絶景を生み出しています。
港に帰る船を出迎える幻想的な景色。宮城県気仙沼市では、けあらしが上る海は朝日で茜色に染まります。
気仙沼氣嵐プロジェクト かとうまさゆき代表
「今季一番のけあらし」
今季一番の寒さとなった気仙沼。ちなみに6日前のけあらしの様子と比べるとより一層、けあらしが立ち上っている様子が分かります。
気仙沼氣嵐プロジェクト かとうまさゆき代表
「(この規模は)年に数回。今季一番寒く風もない。素晴らしい、けあらし」
四国でも幻想的な景色が見られました。
登校する児童
「手先がジンジンして、感覚がないくらい寒かった。肱川あらしが出てるからかな」
愛媛県大洲市は今季一番の寒さとなり、「肱川あらし」が今シーズン初めて観測されました。霧が川を伝い、伊予灘へ流れる世界的にも珍しい現象です。
絶景は九州でも。朝焼けに照らされる大地。草木は光を浴び、輝きます。
熊本県では朝焼けを気球から眺めるイベントが行われました。ただ、今季一番の寒さとなった熊本県。絶景よりも寒さに驚きです。
気球に乗った人
「(今朝は)めっちゃ寒くてびっくり」
19日からの寒さで木々も一気に色付きました。
紅葉が作り出すトンネル。長野市清水寺では、遅れていた紅葉が見頃を迎えました。
清水寺 北野和男寺務長
「(色付きが遅く)やきもきしていた。きょう見たら絶好調で、良かったと安心している」
■“アツアツ”秋の味覚を求める人も
人々は“アツアツ”を求めずにはいられません。東京・新宿区で行われたイモやクリなど秋の味覚を一気に堪能できるイベント。
サツマイモを使った外カリカリのブリュレ。最高糖度を誇る蜜たっぷりの紅はるかを使った焼き芋。和風のだしを使い、カボチャをぜいたくに使ったスープも。
イタリア帰りのシェフが考案したサツマイモとエビのペペロンチーノも“食欲の秋”をそそります。
秋の味覚を網羅した食のイベント。今季一番の寒さが、食欲を引き立てます。
24日まで行われるイベント。寒さは大歓迎です。
「芋と栗とかぼちゃのフェス」運営担当 高橋洸一さん
「ここ2から3日で気温が下がり、カボチャのスープなど温かいものがよく売れるようになった。実は秋や冬はアイスも売れる時期でアイスを買う客もいる。秋の味覚がそろっているので、なおかつ温かいものも用意したので、ぜひ来てもらえたら」
■人気絶景スポットに“想定外の事態”
一方、北海道美瑛町は一面、雪景色です。
人気観光スポット「白ひげの滝」では20日も勢いよく流れ落ちていますが、滝の一部は凍っています。
それもそのはず、20日の最低気温はマイナス5.7℃です。
ただ、白ひげの滝から車で5分ほどの場所にある別の観光名所では…。
東京から来た人
「そんなはずないと言いながら来た」
「想定外」
見えるはずのものが見えない。絶景スポットでまさかの事態が起きていました。
北海道有数の観光名所「青い池」。春、夏、秋、冬、四季折々の風景が楽しめる人気の観光スポットですが…。
東京から来た人
「真っ白でびっくり。真っ青な青い池を想像して来た」
「想定外」
町によりますと、こうした雪景色は例年、12月に入ると見られる光景だそうです。
少し早い冬の訪れに観光客は少し残念そう。
福岡から来た人
「青い池を見に来たが、ちょっと雪が…。しょうがないかな、ダメもとで来た感じ」
残念がる人がいる一方で、男性はある光景を狙ってきました。
札幌から来た人
「もうちょっと気温が上がってくれると、ここがまばらになったりするので、それになってくれないかな」
男性が狙っているのが、水のブルーと白い雪でまだら模様のようになった幻想的な光景。2019年に男性が撮影した写真だそうです。
札幌から来た人
「斑点模様みたいで所々溶けて、所々雪が残って」
「(Q.きょうはなりそう?)分からない。ここから気温が上がればワンチャンあるかな」
ちなみに、青い池ではライトアップも行われていて、来年の4月23日まで楽しめるそうです。