来年4月に行われる大阪・関西万博を前に警察庁の露木長官が大阪府警本部を訪れ、「万博の成功に向けた警備対策などを着実に進めてもらいたい」などと呼び掛けました。
警察庁 露木康浩長官
「国際博覧会の開催、大規模な博覧会の開催は日本で3回目となります。前回は愛知、その前はここ大阪・吹田で万博が開催されました。私は大阪の出身になりまして、幼いころのかすかな思い出として当時の万博のことも覚えております。ここ大阪で万博が成功するように、そして大阪府警察として責任をきちんと全うしていただくように改めてお願いをしまして、私の訓示といたします」
「大阪・関西万博」は来年4月から開催され、184日間の期間中に国内外の要人など2800万人の来場が見込まれています。
警察庁は大阪府警とともに万博の開催に向けてすでに空港や駅などでのテロや事故防止に向けた取り組みを始めています。
今月20日、府警本部を訪れた露木長官は万博の警備の中核を担う府警幹部およそ70人に向け、「警戒・警護・警備の徹底」「部門を越えた力の発揮」「主催者などとの連携」の3点に特に気を配るようにと指示をし、「G7(主要7カ国)広島サミットなど、これまでの大規模警備などを通じて得られた経験や教訓事項を踏まえつつ、万博の成功に向けた警護諸対策を着実に進めてもらいたい」と述べました。