今、まさに紅葉の見頃を迎えている京都府は大にぎわいです。一方、東京でも木々の色付きが進んでいます。
■京都の“絶景紅葉”外国人客も驚き
日本列島は放射冷却の影響で全国的に寒い朝となりました。
群馬県草津町から見た山は、すっかり雪化粧をまといます。近くの群馬県嬬恋村では、今シーズン関東の最低気温を更新しています。
嬬恋村観光協会 坂田眞央さん
「草木がちょっと霜が付いている状態。薄着だと痛いくらいに感じる」
紅葉がピークを迎えつつある京都府は、すごい人です。京都・嵐山。ラッシュアワーのような渡月橋。2週間ほど前は、まだ緑の木々が目立っていた渡月橋も少しずつ木々が赤く染まり始めました。
日差しが戻り、気温は15℃を超えた京都市。足湯で人混みで疲れた体を温めます。
また、渡月橋から徒歩1分のカフェでいただけるのは、お茶屋で修業を積んで追求したという抹茶です。
オーストラリアから来た人
「抹茶を毎日飲んでいる。オーストラリアの抹茶よりおいしい」
八十八良葉舎 丸山順裕社長
「まだ色付きは派手ではないが、少しずつ変わってきている。今週末がピークだと思う」
ゆっくりと紅葉を楽しみたい人には朝がおすすめです。冬は雪景色、春は桜が。夏は新緑に包まれる天龍寺。秋はモミジが彩る京都の紅葉。“西の名所”です。
今年は1週間ほど見頃が遅れて今、見頃を迎えました。
天龍寺 小川湫生宗務総長
「きのう、おとといの寒さで色が変わったと思うので、本当の超見頃という時期に入ってきたんじゃないか」
混雑緩和などのため、午前7時半開門の早朝参拝を始めましたが、この人出です。
境内には朝からの人出がうなずける絶景が待っていました。昇る朝日が山々を照らす午前7時すぎ。朝焼けに照らされる庭園。青空とのコントラストを描きます。水面には鏡のように木々が映し出されています。
冬は雪景色、春は桜を望む本堂からも。秋は朝の凛とした空気のなか、紅葉を望みます。朝の静寂のなかでしか味わえない京都の紅葉。人々のシャッターを切る手は止まりません。
兵庫から写真を撮りに来た人
「赤色のもみじと紅葉しきってないところのコントラストがすごくきれい」
兵庫から来た人
「日中も日中できれいですが、朝の光がすごく美しい」
日本が誇る京都の紅葉。世界からも多くの観光客が押し寄せています。
スペイン人観光客
「天気が最高で、日本に来るのは2回目ですが、嵐山はお気に入りの場所の1つです」
アメリカ人観光客
「庭の池が美しいです」
イスラエルから来た観光客の1枚は…。
イスラエルからの観光客
「竹林と紅葉が良かったです。天気も良かったし、きれいでした」
一方で、都内も紅葉が色付き始めています。都内に京都のような絶景紅葉スポットが。それは東京・調布市にありました。
■「京都気分」都内も紅葉 色づき
東京・昭島市。冬の訪れを告げる“けあらし”が現れました。立ち込めた霧が朝日に照らされ、オレンジ色に輝きます。幻想的な光景です。
都内も紅葉が色付き始めています。奈良時代の創建とされる調布市にある深大寺。真っ赤に染まった樹々、赤や黄色、緑の葉が織りなすグラデーションが目を奪います。
これまでは高温の影響で色付きが遅れていましたが、この1週間くらいで色付き始めたそうです。
娘・調布市民
「めちゃくちゃきれい。京都気分です」
深大寺周辺では「そば祭り」が行われています。名物の「深大寺そば」を堪能しながら紅葉を楽しめます。
大師茶屋 内田直孝店長
「今の時期だったら新そばを楽しめる。モミジもかなり赤くなってくるので、これから楽しめると思います」