秋田県横手市でクマが介護施設の倉庫に侵入し、現在も居座り続けています。直前にはクマが介護施設の入り口に何度も激突する様子が目撃されていました。
■“居座り”クマ 現在の状況は?
27日午前8時ごろ、横手市で撮影された写真は田んぼの上を走っているクマの様子を写したものです。
撮影者
「まさか目の前にいるなんて、本当に生まれて初めて見た。でっかいと思いました。離れているんですけど、速いからびっくりした。もっとゆっくり歩くのかと思っていたけど、走っていきました」
警察によりますと、撮影された場所の地域では午前8時ごろからクマの目撃情報が相次いでいました。
写真のクマと同じかは分かりませんが、撮影されたクマの場所の近くの倉庫にクマが居座っています。
建物の前に集まった数十人の警察官たち。倉庫の入り口の前にはブルーシートに覆われた箱わなが設置されています。クマが居座っているのは介護施設の建物に併設された倉庫です。
近隣住民
「正直、信じられない。クマが出るなんてことなかった」
クマの体長は約1メートル。成獣とみられています。午前9時ごろ、目撃情報を受け駆け付けた猟友会のメンバーが辺りを見回っていると、倉庫に入り込むクマを目撃したといいます。
近くに勤める人によりますと、クマは介護施設の中の入ろうとしたのか、入り口に数回、激突したといいます。その後、入り口が開いていた倉庫に入ったということです。
当時、倉庫には職員が1人いましたが、クマに気付いて逃げたといい、けがをした人はいません。今も倉庫の中に居座っているクマ。現場の目の前には高校があり、戦々恐々としています。
秋田県立雄物川高校 川俣玲教頭
「職員がまず『クマの情報があった』ということで近辺を確認した際に『見た』という話は聞いている。非常に危険だなという気持ちがありました」
それもそのはず、高校周辺でクマの目撃情報が相次いだのは午前8時ごろから。つまり、その時、生徒は登校する時間です。
秋田県立雄物川高校 川俣玲教頭
「生徒の登校時間は若干かぶっておりますけど、近くで(クマを)見掛けたという話を聞いた時にはすでに教室に全員が入っていたという状況です。クマが侵入している建物が校門から20メートルほどの距離。学校の建物の中にいるのが一番安全だということで、学校の中に生徒をとどめる対処を継続していきたい」