栃木県の酒蔵で、今年収穫した新米を使って新年に向けた日本酒の仕込みが始まりました。
宇都宮市にある酒蔵「宇都宮酒造」では、杜氏たちが一斉に炊き上がった新米を手際よく運び、5℃の冷風を吹き付け、仕込みに合った温度まで冷やしていきます。
日光連山から湧き出す良質な水と地元で採れた五百万石や山田錦など酒米で作られた酒は約1カ月後に完成し、新年を祝う酒として全国に出荷されます。
宇都宮酒造 下野杜氏 平川泰智さん
「きょう仕込んだお米は『泡あり酵母』という昔ながらの酵母で仕込んでいて、年配の方にもウケはいいですし、ぜひ若い方にも昔ながらの純米吟醸を飲んで欲しいと思って醸しています」
今年は夏場の猛暑が心配されましたが、地元農家の努力で米の出来は良く、すっきりとした辛口のお酒になるということです。