内戦が続く中東シリアで、反体制派の武装勢力が第2の都市アレッポの大部分を制圧したことが分かりました。
シリア人権監視団は30日、アサド政権と対立する反体制派の勢力が北部にあるアレッポに進攻し、大部分を制圧したと明らかにしました。
一方、政府軍は「反撃に備えるため部隊の再配置をした」と撤退を認めたうえで、奪還に向けた準備を進めているとしています。
また、イランの外務省はアレッポにある領事館が攻撃を受けたと発表し、強く非難をしました。
職員は全員無事だとしています。
アレッポなどでは27日以降、民間人を含む327人が犠牲となっています。
こうしたなか、アサド政権の後ろ盾であるロシアのラブロフ外相はイランのアラグチ外相らと電話で会談しました。
その中で、シリアの主権に対して強い支持を表明したということです。