年金積立金利回り目標引き上げへ 実質1.9%案提示 厚労省

社会

 公的年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の来年度以降の実質的な利回りについて、目標を1.9%に引き上げる方針を厚生労働省が示しました。

 厚労省が2日の部会で示したのは2029年度までのGPIFの実質的な運用利回りの目標です。

 現在よりも0.2%高い1.9%で、これまでで最も高い目標設定となります。

 GPIFの運用目標は賃金上昇率に上乗せしていることから今後、賃上げがさらに加速すると厚労省は厳しい目標となるかもしれないとしています。

 委員からは賛成意見が出される一方で、慎重に対応すべきとの意見も出されました。

 2001年度以降の23年間で、GPIFの実質的な運用利回りは4.24%と目標を大きく上回っています。