被団協にノーベル賞 授賞式を前に核廃絶への思い

社会

 ノーベル平和賞の受賞が決まった日本被団協代表委員の田中煕巳さん(92)が授賞式を前に会見し、核廃絶への思いを語りました。

 今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協は、10日にノルウェーのオスロで開かれる授賞式に代表団30人で出席します。

 授賞式では代表委員の3人が登壇し、田中煕巳さんが20分の講演をすることになっています。

日本被団協代表委員 田中煕巳さん
「核兵器を廃絶するために自分たちが活動していかなくてはいけないという気持ちを持っていただいて、そして、ヨーロッパにも大きな運動が起こるきっかけになってくれればいいなと」

 また、田中さんらは授賞式に参加するための旅費として、クラウドファンディングで3600万円以上の支援が集まっていることへの感謝を述べました。

 代表団はオスロ市内の高校や大学でも講演を予定していて、被爆者の気持ちを若い人たちに伝えたいとしています。