元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした元グリーンベレーの隊員が、日本の司法制度に苦しんでいた人を救うためで、後悔はないなどと自らの正当性を訴えました。
アメリカ陸軍特殊部隊のグリーンベレー隊員だったマイケル・テイラー氏はゴーン被告を逃亡させた罪で東京地裁から懲役2年の実刑判決を受け、その後、アメリカに移送されていました。
日本外国特派員協会のオンライン会見に応じたテイラー氏は、逃亡を手助けした動機として「判決が出るまで妻との会話も許されないような拷問を受けていた人を救うためだった」などと述べました。
また、自身と息子が身柄を拘束されたことについては「任務を達成しただけ。後悔はない」としつつ、日本の拘置所での待遇が国連の規約に反する非人道的なシステムだと批判を繰り返しました。
一方、自らの訴訟費用の一部についてゴーン被告から支払いの申し出があったと認めましたが、報酬の詳細は明らかにしませんでした。