韓国 尹大統領“戒厳令”背景に右派YouTuber?

国際

 先日、韓国で発令された非常戒厳を巡り、尹(ユン)大統領が保守系YouTuberに影響されたとする報道が取り沙汰されています。

 非常戒厳による騒動で弾劾(だんがい)訴追案が可決された韓国・尹大統領。25日、2回目の出頭要請に応じるのか、その動向が注目されています。

 噴出した大統領への怒りと戸惑いを韓国の新聞、テレビなど多数のメディアが報じました。

韓国人先生 デボちゃん
「見て下さい、皆さん。ここが尹大統領を守る側のデモです。見て下さい。これが本当にメディアでは見れない韓国の姿です」

 尹大統領を「擁護」するデモの様子を投稿したのは韓国人YouTuberのデボちゃん。「これが韓国の真実」だとカメラを回しました。

 そう、尹大統領を支持する声も決して少なくないのです。

 そんな支持者のなかでも絶大な人気を誇るのがYouTuberのコ・ソングクさん。登録者数は、なんと100万人超えです。

 そして、そんな彼が主張していたのが…。

YouTuber コ・ソングクさん
「“従北”主体思想派の野党が圧倒的に多数であるという国会構造は変わらないのだから、国会が助けてくれないのなら大統領として使える手段を最大限に活用して何としても自分の思うように韓国を引っ張っていく」

 「野党は北朝鮮に従う“従北”である」。実は、こうした主張は「非常戒厳」を出した当初の尹大統領の説明でも…。

韓国 尹錫悦大統領
「破廉恥な“従北”の反国家勢力を一挙にあぶり出し、自由憲政秩序を守るために非常戒厳を宣言した」

 主張のシンクロは偶然なのか。

 というのも、韓国メディアではこんな報道が…。

中央日報
「尹大統領は新聞・放送よりもYouTubeに心酔」
「中毒になれば陰謀説が支配する妄想の世界に陥る」

 また、2022年の大統領就任式に複数の保守系YouTuberを招待していたことも報じられていて、大統領がYouTuberの影響を受けているという臆測が飛び交うこととなったのです。

 今や国民の半数以上が「ニュースはYouTubeで見る」という韓国。

 果たして、弾劾にまで発展した非常戒厳も、その影響を受けていたのか。