“キリスト生誕の地”ベツレヘムでもクリスマスミサ ガザで増える死傷者を悼みつつ

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 キリスト生誕の地とされるパレスチナ自治区のベツレヘムで恒例のクリスマスミサが行われました。ただ、ガザ情勢を受け、去年に続いて祝賀イベントは中止されました。

 ヨルダン川西岸のベツレヘムにある世界遺産「生誕教会」では、24日夜からイエス・キリストの生誕を祝うクリスマスミサが各宗派合同で執り行われました。

 例年であれば教会前広場は大きなクリスマスツリーや電飾で飾り付けられ、町はお祭りムードに包まれますが、ガザ地区では今も死傷者が増え続けているため、主要な行事は去年に続いて宗教的なものだけにとどまりました。

 ミサを取り仕切ったカトリック教会のピザバラ大司教は前日までガザを訪問していて、「これが最後の暗いクリスマスになることを願う」と語り掛けました。

 ガザ地区での死者は25日までに4万5361人に上っていて、参列者らは早期の停戦実現を祈ったということです。