文部科学省は来年度の予算案で5兆4029億円を計上しました。教員の残業代の代わりとして支給される調整額の増額や半導体に関する人材育成の費用などが盛り込まれています。
27日に閣議決定した来年度予算案で、文科省の一般会計は今年度から645億円増額の5兆4029億円となりました。
文教関係予算が4兆1218億円、科学技術予算が9777億円、文化芸術関係予算が1063億円、スポーツ関係予算が363億円です。
文教関係では公立学校の教員に残業代の代わりとして給与の4%を支給している「教職調整額」の増額などが盛り込まれています。
また、2021年から始まった小学校での35人学級がすべての学年で実現することになります。
世界的に需要が拡大している「半導体」については、全国的な人材育成の拠点作りなどに新しく6億円を計上するなどしています。
科学技術関連では、今年度の補正予算で41億円が計上された防災研究予算が4億円増えています。
火山対策の司令塔として今年4月に発足した「火山調査研究推進本部」における調査研究などのさらなる推進を図るとしています。