軍部隊から兵士約1700人脱走 ウクライナ当局が捜査

国際

 ウクライナ軍の新設部隊から兵士1700人が脱走したとして当局が捜査を始めました。

 現地メディアなどによりますと、ウクライナ陸軍の第155機械化旅団からおよそ1700人の兵士が脱走したとの報道を受け、国家捜査局が脱走と職権乱用の疑いで捜査を始めました。

 この旅団はロシアの侵攻を受け去年3月に新設された5800人規模の部隊で、ドイツから供与されたレオパルト2戦車などが配備されていました。

 去年10月、訓練のためにおよそ2000人がフランスに派遣されましたが、滞在中におよそ50人が脱走したということです。

 そして、旅団創設から11月までの脱走者は1700人を超えるということです。

 この問題を追及しているウクライナのジャーナリスト、ユーリ・ブトゥソフ氏は、旅団には適切な選抜プロセスを経ていない新兵が配属されていたなどと指摘し、「軍上層部と政治指導者の責任だ」と批判しています。