アメリカのトランプ大統領はイエメンを拠点とする親イラン武装組織「フーシ派」を再び「外国テロ組織」に指定する方針を示しました。
ホワイトハウスは22日、バイデン政権で一度解除した「外国テロ組織」にフーシ派を再指定すると発表しました。
「フーシ派の行動は中東におけるアメリカの民間人や軍関係者、さらに、この地域の最も緊密なパートナー諸国の安全や世界の海運貿易の安定を脅かしている」と説明しています。
そのうえで「友好国と連携してフーシ派の軍事力を排除し、紅海での攻撃を終わらせるのがトランプ大統領の政策だ」と強調しています。
フーシ派はガザ地区での戦闘が始まって以降、海上輸送の要衝である紅海を航行する外国の商船を100回以上、攻撃し、別のルートへの迂回(うかい)を余儀なくさせるなど世界的な物流の混乱につながっていました。
一方で、19日に停戦が発効されたことを受け、戦闘が再開されなければ紅海での商船への攻撃をやめるとも明らかにしています。