トランプ大統領が就任式で「性別は男女の2つのみ」と発言し、多様性を推進する政策を見直すことを発表しました。
トランプ大統領
「私は人種とジェンダーを公私あらゆる場面で社会に持ち込もうとする、これまでの政府の政策を終わらせる。肌の色にとらわれない能力主義の社会を築く」
就任演説で「DEI」政策撤廃を明言したトランプ大統領。DEIとは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を重視するもので、バイデン政権を含む欧米先進国などを中心に重要視する方針を示し、多くのグローバル企業も採用などでDEI重視の施策を進めてきました。
しかし、トランプ大統領は過激なDEIで実力に関係なく少数者を優遇するあまり、それ以外の人々が不利になる「逆差別」が生まれていると指摘していました。
さらに性別、性自認に関しても…。
トランプ大統領
「政府の公式方針として、きょうから性別は男女の2つだけとする」
性を男女の2つとし、これまで行われていたLGBTQへの様々な配慮を撤廃。教育や女子スポーツからトランスジェンダーを排除する方針を示したのです。そして、一部で問題視されていたトランス女性が女子スポーツに参加し、圧倒的な成績を残す状況を正すとしました。
この反DEIの動きは、これまで多様性を重視してきた大企業にも。去年から今年にかけてマクドナルドやフォード、ハーレーダビッドソンなどが相次いでDEIを重視した施策を縮小、または撤廃したのです。
一方、そんな反多様性の流れを懸念する声も…。
シカゴの市民
「トランプ大統領の方針は、成功への道は一つしかないと言っているようだ」
「お互いの違いを認め合う、互いを尊重し合うことを忘れてはいけない」