2024年の自殺者数は2万268人 全体では減少も小中高生は過去最多に

社会

 厚生労働省は去年1年間で自殺した小中高生の数の暫定値が統計を始めて以来、最多になったと発表しました。一方、自殺者全体の数は過去2番目の少なさとなっています。

 厚労省によりますと、去年1年間の自殺者数の暫定値は2万268人で、統計を始めてから過去2番目の少なさとなりました。

 男女ともに減少していて、男性は前の年から1099人減って1万3763人、女性は470人減って6505人です。

 一方、小中高生の自殺者数は527人と前の年より14人増加し、過去最多となっています。

 男女別のデータがある2009年以降で初めて女子の数が男子を上回りました。

 学校での問題に関連する原因としては「学業不振」が最も多く、「進路に関する悩み」、いじめ以外の「友人との不和」が続いています。

 政府はSNSや学校が配布する「1人1台端末」を活用した相談事業の拡充などを進めています。

 また、悩みを抱える人は一人で悩まずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」なども利用してほしいと呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556