アメリカの首都ワシントン近郊の上空で民間旅客機と軍用ヘリが衝突した事故で、トランプ政権はヘリの高度や操縦に問題があった可能性を示唆しました。現地から報告です。
(小島佑樹記者報告)
機体が墜落したポトマック川には、今もなお残骸が残されていて、広い範囲で捜索活動が続けられています。
国家運輸安全委員会は先ほど、会見でフライトレコーダーが回収できていないとしたうえで、30日以内に現場の状況などをまとめた最初の報告書を公表する予定だと明らかにしました。
アメリカ トランプ大統領
「悲しいことに生存者はいない。これは首都ワシントンにとっても、アメリカの歴史にとっても、暗く耐えがたい一夜であり、恐ろしい規模の悲劇だ」
トランプ氏は事故の原因はまだ分からないとしながらも、軍用ヘリについて、衝突を回避するために「上昇や下降、旋回などができたはずだ」と指摘しました。
ヘグセス国防長官もヘリの高度に「何らかのミスがあった」と述べています。
一方でトランプ氏は、バイデン政権時代に航空管制官の採用基準が低く、安全性よりも多様性を重視したと事故の責任をなすりつけました。
ただ、この主張に根拠はなく身内の共和党員も批判していて、トランプ政権は早速、対応が問われる局面を迎えています。
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