ウクライナの戦争の終結に向けてアメリカとロシアが頭越しに交渉を進めることを懸念し、ヨーロッパの首脳らが19日に2回目の緊急会合を開きました。
フランスのマクロン大統領が19日に主催した2回目の緊急首脳会合はオンラインを交えて行われ、ロシアと国境を接するノルウェー、フィンランド、そしてバルト三国のほか、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国であるカナダの首脳ら20人が参加しました。
アメリカとロシアがウクライナやヨーロッパ各国の頭越しに進めようとしている停戦交渉への対応や戦後のウクライナの安全保障などについて議論したとみられます。
マクロン大統領は会談後、「我々はロシアの侵略戦争に終止符を打つというトランプ氏と同じ目的を共有している」とSNSに投稿しました。
そのうえで、停戦交渉においては「ウクライナが常に関与し、その権利を尊重する」「平和は永続的で、強力かつ信頼できる保証を伴う」「ヨーロッパの安全保障上の懸念を考慮する」この3つの原則に従うべきだと主張しました。
フランスメディアによりますと、マクロン大統領は来週、アメリカのホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領に直接、考えを伝えるということです。