福島第一原発から取り出された核燃料デブリのかけらが初めて公開されました。
福島第一原発には1、2、3号機合わせて880トンの核燃料デブリがあると推計され、これを取り出すことが廃炉工程の最難関とされています。
去年11月、2011年の東日本大震災以来初めて長さ9ミリ、重さ0.7グラムの核燃料デブリが取り出され、JAEA(日本原子力研究開発機構)の大洗原子力工学研究所で分析が始まっていました。
デブリには核燃料の成分であるウランや原子炉内の構造物が溶けたとみられる鉄などが含まれることが分かっています。
今回、公開されたのはさらに分割されたデブリのかけらです。
表面は黒っぽく酸化している一方、断面は白っぽい部分があり、より事故当時に近い状態を残している可能性があるということです。
さらに分析を進め、分かった情報を廃炉作業に生かしたいとしています。