事件から30年 大規模訓練「地下鉄サリン事件」を想定

社会

 地下鉄サリン事件を想定した大規模テロ対策訓練が行われました。

 地面に倒れ込む被害者役の人。彼らを助けるために、物々しい防護服に身を包んだ隊員が行き交う様子は、あの日の光景を彷彿とさせます。

 地下鉄サリン事件から来月で30年です。通勤時間帯の乗客らが無差別に狙われ、駅員を含む14人が命を落としたほか、約6000人が被害に遭いました。

 今月21日の訓練も電車内で不審な液体が入ったポリ袋に犯人が穴を開けて逃走したという設定。

 助けを求める声。はさみを使って被害者の衣服を脱がせる隊員。迫真に迫っています。

 消防や警察、自衛隊、地下鉄の職員ら約190人が参加し、サリンなどの有毒物質を測定する手順などを確認しました。