米ホワイトハウス報道官『日本はコメに700%関税課している』名指しで批判

国際

 アメリカ・ホワイトハウスの報道官は「日本はコメに700%の関税を課している」と名指しで批判しました。

レビット報道官
「日本を見てほしい。コメに700%もの関税をかけている。トランプ大統領が信じているのは(貿易の)相互主義で、ついにアメリカの企業と労働者の利益を考える大統領が現れた」

 ホワイトハウスのレビット報道官は11日の記者会見で、カナダやインドがアメリカに高い関税を課していると指摘したうえで、日本についても「コメに700%の関税をかけている」と批判しました。

 レビット報道官が掲げた図表には、日本は牛肉や乳製品の関税も高いと記されています。

 日本は輸入するコメに一定の無関税枠を設けたうえで、1キログラムあたり341円の関税を課しています。

 レビット報道官が指摘した700%という税率の根拠は不明で、コメの国際的な相場が安かった過去の水準を引用している可能性があります。

 トランプ大統領は貿易相手国と同じ水準の関税を課す「相互関税」を来月2日から導入する方針を示していて、今後、コメの関税を巡ってアメリカの圧力が高まる恐れがあります。