“卵と米”が高騰 客も絶賛のチャーハンピンチ 狙い目の“卵”買い方は?

経済

 コメの高騰に続きたまごもどんどん高くなるきょうこのごろ。高くなる今だからこそ、おすすめの買い方があるんだそうです。スーパーの社長に聞きました。

■“たまごかけご飯”10%値上げへ

 卵をその場で割って、白米とともにかきこむ人が続出の店が都内にありました。

30代の人
「なくなってしまいました。すみません、あっという間で。おかわりのごはんいいかな」

 そう言って男性はおかわりたまごもゲット。実はこれ、店で人気のたまごかけご飯食べ放題。個性豊かな厳選卵が日替わりで7種類ほど用意されています。

 27日はコメを食べたトリが生んだ白い黄身の卵や2つの黄身が入った希少な卵が並びました。

30代の人
「物価の上昇気になって、スーパーに行っても値段上がっていると思うので、こういう店があるとうれしいです」

 ただ、店は決断を迫られていました。

喜三郎農場 高木大地オーナー
「赤字にならなければいいなと思ってやってきたが、ここ最近はそれどころじゃなくなってきた。4月の区切りで値上げしたい」
「(Q.値上げはどれくらい?)約10%くらい」

 背景には、この上がり方があります。

喜三郎農場 高木大地オーナー
「たまごは(例年より)10から20%上がっている。目玉商品は卵なので、それは仕方がないのかなと思って目をつぶったが、最近コメも上がってきて1.8倍くらいは上がった」

■客も絶賛のチャーハンピンチ

 高騰の苦しみは東京・大田区にある中華料理店でも…。

歓迎 山崎英理子さん
「正直言って苦しい。手だてがないから仕方がなくて銀行から何千万円借りた」

 ふんわり卵の存在感が際立つ店の人気者が…。

客(70代)
「チャーハンもおいしい。あっさりしていて」
「パラパラ系で、あまり脂っこくない方が良い」

 客も絶賛する一品が…悩みのタネになっていました。

歓迎 山崎英理子さん
「コメはいっぺんに高くなった。ほとんど倍。卵は本当にとんでもない。昔は(1ケース)2600円くらい。今は1200円くらい高くなっている」

 今月の卵の価格は1キロあたり327円。去年の同時期は200円前後で推移していました。

 一方、スーパーでのコメの平均価格は最新で5キロあたり4172円。前年の同じ時期の2倍以上です。

 影響は、街のコメ店にも…。

まつもと米穀
「米屋ですが米ありません。良質な米が安定供給できるまで店を閉めます」

 京都府舞鶴市で90年前から続く「まつもと米穀」が閉店しました。

まつもと米穀(3代目) 松本泰社長
「色々、手を尽くしたが閉めざるを得なかった。(次の新米が出始める)秋には必ず再起して、再開をするという決意では当然いる」

■狙い目の“たまご”買い方は?

 そうしたなか、スーパーのたまご売り場には異変が…。

 埼玉県の「マルフク」ではこの日、一番の売れ筋、Lサイズのたまご10個入りが278円。高値が続く一方で…。

マルフク 福島晶彦社長
「普段はもう少し差があってしかるべき」

 普段は価格差があるというのは一般の卵と、いわゆる「ブランド卵」との差のことです。

 ブランド卵「紅豊卵」の価格は289円。一般的な卵との価格差は、わずか11円です。

マルフク 福島晶彦社長
「ブランドたまごは元々が数が少ない。“一般卵”は少なくなると(価格が)影響を受けやすい」

 卵高騰のなか、おすすめの買い方は…。

福島晶彦社長
「(価格差が)10円だったら、ブランドたまごを食べてもらうチャンス」