埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故から28日で2カ月です。現場近くの下水道管で過去に補修対象の腐食が見つかっていたことが分かりました。
(社会部・阿部佳南記者報告)
2カ月が経った現場の穴は元々は車1台分ほどの大きさだったものが、救出作業などのために周辺の住宅のすぐそばまで広がりました。現在では、直径100メートルほどになっています。
これまで、補修工事の対象ではない腐食が現場付近の下水道管の点検で見つかっていましたが、その後の県への取材で、4年前に現場の数10メートルほどの場所にある下水道管の点検で、補修の対象である腐食が見つかっていたことが新たに分かりました。
県は来年にも補修工事を行うための準備を進めていましたが、その前に事故が起きました。
いまだ救助されていない男性の捜索には、まず下水道管内の水位を下げる必要があります。
現在、その水を迂回(うかい)させるためのバイパスを作る工事が行われていて、県は5月ごろの工事完了を目指しています。
さらに27日からは、この穴から20メートルほどの場所の男性がいると考えられている場所に向けて、その真上から直接穴を開ける掘削作業も始まりました。
ただ、雨の状況などにより作業が遅れる可能性もあり、今後の具体的な捜索の見通しはいまだ立っていません。