財務大臣の諮問機関財政制度等審議会が開かれ、コメの安定供給に向けて輸入米の柔軟な活用を検討すべきだなどの指摘が相次ぎました。
財政審では、政府の経済財政運営の指針となる「骨太の方針」に向けた議論を重ねています。
現在、日本は毎年77万トンほどを最低限、輸入しなければならないコメ(ミニマム・アクセス米)として輸入していますが、国内の需給バランスに影響を与えないため、主食用は「最大10万トン」に限られ、残りは飼料用などとして安く販売されています。
これについて委員からは「10万トン」の枠を拡充するなどして、輸入米を「国内需給の調整弁」として活用できるように求める声が上がりました。
財政審 増田会長代理
「生産量の増減っていうのは気候変動の関係で毎年考えなければいけないので、国内需給の調整弁として、いくつか手法を持っておくのは有力だと思いました」