俳優の広末涼子容疑者(44)を巡り、新たな動きです。薬物検査の結果、違法な薬物は検出されませんでした。広末容疑者は15日にも釈放される可能性があります。
■広末容疑者 きょうにも釈放か
傷害容疑で逮捕された広末容疑者。1週間にわたって警察署に留置され、検察や警察の調べを受けてきました。
しかし、15日になって動きが…。
示談についての協議が進められていて、早ければ15日にも釈放される可能性があります。また、薬物に関する本鑑定の結果は陰性、違法薬物は検出されなかったということです。
■被害者と示談協議進める
広末容疑者は新東名高速でトレーラーに追突、その後に搬送された病院で事件を起こしました。
捜査関係者によりますと、治療を待つ間、落ち着きなく歩き回り、手当てをしようとした看護師を複数回、蹴るなどをしたといいます。
駆け付けた警察官に、看護師を暴行してけがをさせた疑いで現行犯逮捕されました。
当時、広末容疑者が酒に酔った様子はなかったということで、警察は事件に至った経緯を調べるために薬物の検査も行っていました。
その結果は陰性。つまり、違法な薬物が検出されなかったということになります。
さらに、広末容疑者側と被害者との間で示談の話が進められているということです。
一時代を築いた広末容疑者が起こした事件。「薬物鑑定が陰性だったこと」と「被害者との示談」、今後に大きく関わってくる可能性があるといいます。
元東京地検特捜部 副部長 若狭勝弁護士
「被害者の看護師のけがは比較的、軽傷ということなので、示談ができれば起訴猶予ということで罰金にもならないで不起訴になる可能性が高い。示談ができると『処罰は寛大にお願いします』と示談書の中に取り交わされる可能性が高いと思うので、そうなると起訴猶予、傷害罪については不起訴処分になる」
勾留期限は19日までですが、示談が早くまとまると、それよりも早く釈放される可能性もあるといいます。
元東京地検特捜部 副部長 若狭勝弁護士
「今回、勾留したのはかなり微妙だったところで勾留をするかしないか悩ましい状況だったと思うので、勾留が付いた今の段階で示談ができてということになると、捜査側からすると不必要に長く勾留する意図はないと思う」