円相場1ドル=141円台で約7カ月ぶり円高水準 FRB議長の利下げ慎重発言うけ

経済

 外国為替市場では円高が進み、約7カ月ぶりに1ドル=141円台を付けています。

 アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は16日、トランプ政権の関税政策が経済に与える影響が大きいという認識を示し、利下げには慎重な姿勢を示しました。

 これを受けて市場ではドルを売って円を買う動きが広がり、円相場は17日午前8時半現在、1ドル=141円台後半で推移しています。

 去年9月下旬以来、約7カ月ぶりの円高水準です。

 三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは「アメリカとの関税交渉次第ではさらに円高が進む可能性がある」として、1ドル=140円割れもあり得ると指摘しています。