日本の20代女性の5人に1人が低体重で健康障害も引き起こされているとして、日本肥満学会は「女性の低体重・低栄養症候群」と位置付け、若い女性の「痩せたい願望」に警鐘を鳴らしました。
日本肥満学会によりますと、日本では20代女性の約5人に1人がBMI18.5未満の「低体重」となっていて、先進国の中でも特に割合が高くなっています。
背景として、若い女性がSNSの投稿で「痩せている方がきれい」などの価値観に触れ、ダイエット志向が生み出されていることなどがあるとしています。
女性の低体重や栄養不足は骨密度の低下や月経周期の異常など健康障害を引き起こしていると考えられています。
学会は今後、新たな症候群「女性の低体重・低栄養症候群」と位置付け、診断のためのガイドラインの作成や若者への教育や啓発活動を行っていくということです。