メニューが一つしかない飲食店。おいしい料理をお得に食べることができるのです。
■「チキン南蛮」一本で勝負
ランチタイムに行列する皆さんのお目当て、しっとり揚がったの鶏のモモ肉に自慢の自家製タルタルソースをとろーりのっけて、宮崎県のご当地グルメ「チキン南蛮」のでき上がりです。
誰もがチキン南蛮を注文する店、実は…。
古民家の宴 甲斐竜太郎店長
「チキン南蛮定食1本でやらせていただいてます」
「(Q.他のメニュー?)ございません」
ランチはチキン南蛮の定食1本で勝負。なかには珍しいササミのチキン南蛮もあります。
30代の人
「チキン南蛮は普段食べる機会がない。ここのを食べたら他のは食べられない」
20代の人
「(Q.メニューがチキン南蛮のみ?)色んな種類があって、今度は麻辣(のチキン南蛮)試したい」
「お肉が選べて良い」
チキン南蛮、1品勝負の秘密は…。
古民家の宴 甲斐竜太郎店長
「これ(鶏肉)と出会ったからチキン南蛮屋で1本勝負でやりたいと思った」
大山鶏など厳選したブランド鶏を使用。衣はサクサクではなく、薄いフワフワ仕上げ。本場の宮崎県の味にこだわります。
1品に絞ることでおいしさ以外にもメリットが…。
古民家の宴 甲斐竜太郎店長
「価格の面でも、たくさん仕入れることで仕入れ価格抑えることできるので、お客にもその分、安く提供できる」
■店のメニューは「1つだけ」
東京・江戸川区の住宅街にも1品勝負の店が…。
フライパンの上で焼かれる分厚いステーキ。ここはステーキ1品の店なのだと思いきや…。
1品メニューの名は「コメとステーキ」。「ステーキとコメ」ではありません。
肉は「付け合わせ」という気になるワードが。そこにやってきたのは…メインディッシュは、あくまで「コメ」だというんです。
30代の人
「(Q.気になったのは?)あくまでコメがメインで、お肉がおまけですというところ。ボリュームはすごくあるが、コメがもっと食べたいくらい」
40代の人
「味の強さはステーキの方があるかもしれないがコメがおいしい。ステーキだけだと食べづらいかも」
コメとステーキ、一品勝負の秘密は…。
コメトステーキ 大曽根克治店主
「うちは元々、コメ屋だった。あくまでもご飯を食べに来てもらう店、ご飯で勝負している」
精米店が廃業となり、始めたのが「コメで勝負する飲食店」だったといいます。
コメトステーキ 大曽根克治店主
「コメ屋をやめる時に『この先何するの?』と(友人から)聞かれて『特に決まってない』と話したら『せっかく、おいしいご飯出せるし、ステーキ付けてセットで出してみたら』と。ご飯を食べるのに僕が肉が好きだから、コメに肉が付いてる感じ」
■麻婆豆腐のみ 1品勝負の店
店の勝負の1品が四川料理の「痺れる辛さ」を日本人が好む味わいに仕上げた本格派の麻婆豆腐です。
麻婆豆腐専門店しびれや 高木大地代表
「初めは中国の方に受け入れられるか一番心配ではあったが、今は中国からの客もすごく多い。おいしいって言っていただける」
麻婆豆腐とコメの定食では、相乗効果で箸が止まらなそうな最強タッグが実現。
同じ麻婆豆腐は麺にも。痺れと辛さが絶妙に絡みます。
30代の人
「この熱いなかで汗が出て、なんか気持ちいい。香辛料とスパイスが色々入って、痺れもあって、より専門的だなと思う」
麻婆豆腐、1品勝負の秘密は…。
麻婆豆腐専門店しびれや 高木大地代表
「“安定して作る”ことに関してはどこにも負けない」
麻婆豆腐だけが食べたい気分にも寄り添います。
麻婆豆腐専門店しびれや 高木大地代表
「お客様目線で見た時、『きょう麻婆豆腐食べたいな』となった時に初めて行く中華屋で麻婆豆腐がどんな味か分からない。“麻婆豆腐専門店”としてやっているので、安心して来ていただけるかなと」