新たな取締役候補に名前が挙がった北尾氏の緊急会見を受けて17日午後、フジ・メディア・ホールディングスの金光社長が会見を開きました。
■“因縁”北尾氏は改革を訴え
フジ・メディアホールディングス 金光修社長
「北尾さんに関しては個人的な話になりますけども…」
フジ・メディア・ホールディングスの金光社長が取材に応じた約4時間前…。
SBIホールディングス 北尾吉孝社長
「僕が乗り出した以上、白旗上げて逃げることはあり得ない」
新たな役員候補が会見を開いていました。
アメリカの投資ファンドが選んだ取締役候補に名を連ねた北尾吉孝社長は、フジテレビとは浅からぬ関係があります。
SBIホールディングス 北尾吉孝社長
「考えてみれば20年前の私がホワイトナイトになった。その時、(相手の)大将が堀江さんだったわけですけど…」
2005年、堀江貴文氏率いるライブドアが仕掛けたニッポン放送の買収騒動。それを阻止したのが北尾氏率いる現SBIホールディングスです。
救世主「ホワイトナイト」として筆頭株主となりました。
SBIホールディングス 北尾吉孝社長
「つくづく僕は堀江くんに悪いことしたなと。僕の当時の20年前の判断は珍しく外れてた。そういうなかで、いよいよ本格的に動くことを決意したんです」
今月17日の会見では、フジテレビが変わるべきポイントを挙げました。
SBIホールディングス 北尾吉孝社長
「価値とか使命とか、というものが日枝40年以上にわたる政権のなかで消失してると言わざるを得ない。だから価値、使命、ビジョンの確立こそ最も重要である。人事組織改革、これも相当力を入れてやらざるを得ないポイント。フジ・メディア・ホールディングスが発表した役員体制は不十分。もし敵対するとしたら私も徹底的に勝負します」
■フジHD社長「敵対しない」
これに対してフジテレビ側は…。
フジ・メディアホールディングス 金光修社長
「当時の北尾さんが、いわゆるホワイトナイトとして出てきていただいて、我々の目指す方向に修正して下さった。私はBSフジの編成だったが、非常に感謝してありがたかった。にもかかわらず、今回の不祥事を起こしたことに関して本当におわび申し上げたい、謝罪をしたい気持ち。北尾さんが建設的に前向きに提案していることは敵対する立場ではなく、検討していきながら我々の考え方をまとめていきたい」