生保協会会長 トランプ関税の影響で「日銀の利上げ時期後ろ倒しになる可能性」

経済

 生命保険協会の永島英器会長はアメリカの関税政策の影響で日本銀行の利上げ時期が後退するという見方を示しました。

生命保険協会 永島英器会長(明治安田生命社長)
「日銀による政策金利の引き上げはタイミングが後ろ倒しになる可能性があるものの、利上げする方向性は変更がないと想定していて、国内長期金利は緩やかなペースで上昇するものと見込んでいる」

 18日に会見した永島会長は、アメリカとの金利差は縮小していくという認識を示しました。

 そのうえで、今後の円相場は「円高ドル安方向を見込んでいる」と述べました。

 利上げの具体的な時期や回数についてはアメリカの関税政策が物価に与える影響などをもとに「日銀が適切に判断していくだろう」と言及を避けました。

 株価についてはアメリカの通商政策の不透明さが解消されていくにつれて「底堅く推移するものの、現時点では横ばいを見込んでいる」という考えを示しました。