「再審制度」見直し議論 法制審議会部会が初会合

社会

 再審=裁判のやり直しの制度を巡り、見直しに向けた議論が行われる法制審議会の部会の初会合が開かれました。

 再審制度を巡っては、去年、無罪が確定した袴田巌さんの事件で再審開始が確定するまでに40年以上かかったことなど、問題点が浮き彫りになっていました。

 鈴木法務大臣が先月、法制審議会に諮問したことを受けて、部会の初会合が21日午前10時から開かれました。

 部会の委員で袴田さんの再審開始と釈放を認めた村山浩昭元裁判官は会合の後、取材に対し「再審無罪の事件に時間がかかっているのは法律の不備がある」と応じました。

 そのうえで「100年変わっていない法律を時代に合わせてバージョンアップすることも必要だ」と話しました。