宮城県岩沼市の海岸で女性保育士の遺体が見つかった事件は発見から13日、大きく動きました。警察は21歳の男を死体遺棄の疑いで逮捕しました。
■死体遺棄疑い 21歳の男逮捕
26日午後に開かれた宮城県警の会見です。
宮城県警本部の会見
「職業不詳、氏名 佐藤蓮真、21歳男性。本日、死体遺棄で通常逮捕致しました。逮捕事実の概要を申し上げます。被疑者は令和7年4月12日午後7時40分ごろから同日午後8時45分ごろまでの間、岩沼市の下野郷字浜地内の砂浜において、行仕由佳さんのご遺体を遺棄した」
行仕由佳さんの遺体発見から14日目。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、岩沼市に住む職業不詳・佐藤蓮真容疑者です。
行仕さんは遺体となって見つかる前の日の午後7時、子どもにこう言い残して家を出ました。
行仕由佳さん(遺体発見の前日午後7時)
「職場に忘れ物を取りに行く」
その日の午後7時40分ごろ、1人でいる行仕さんが防犯カメラに映っていたことが新たに分かりました。
警察はこの時間から午後8時45分ごろまでの間に遺体が遺棄されたとみています。
1時間ほどの間に何があったのか。捜査関係者によると、佐藤容疑者は現場まで車で移動していたということです。
これまでの現場検証で、行仕さんの遺体が見つかった堤防付近には血痕が見つかっています。
つまり、遺棄される前の段階で何らかの傷を負っていたということ。殺害場所もこの海岸付近の可能性があります。
今回、警察は防犯カメラや押収したスマートフォンの解析などから特定に至りました。2人が電話で話していたことも分かっていて、知人関係にあるということです。
警察は佐藤容疑者の認否を明らかにしていませんが、殺人容疑も視野に捜査を進めています。