広島・豪雨で被害の文化財 半数以上が復旧まだ

広島防災・災害

去年の豪雨災害で被害を受けた広島県内の文化財のうち半数以上は、いまだに復旧が終わっていないことがわかりました。

安芸高田市にある戦国武将毛利元就の墓の石垣。去年の豪雨災害で崩れてしまっています。また、三原市にある700年前に建てられた石の塔は大量の土砂に埋まり、復旧には3年かかるとみられています。審議会には大学教授らが出席し、去年の豪雨災害で被害にあった国や県指定の文化財37件について県から復旧状況などの説明を受けました。すでに13件が復旧を終えていますが、早期復旧を目指している残りの24件は補助金などの調整に時間がかかっているということです。県文化財保護審議会の藤田盟児委員は「積極的に復旧したということは告知、広報していってもう大丈夫だということを県外にアピールすべき」と話していました。