“危険なため池”豪雨前の16倍 8000カ所超に 広島

広島防災・災害

去年7月の西日本豪雨で決壊が相次いだ「ため池」。県は対策を優先的に進める「防災重点ため池」が8167カ所にのぼることを明らかにしました。

去年7月の豪雨災害では「防災重点ため池」に選定されていない福山市のため池が決壊し、当時3歳の女の子が死亡しました。
こうした被害を受けて国が去年11月、「決壊した場合に人的被害の恐れがある」など防災重点ため池の新たな基準を公表し、各市町が地形図の調査などを実施していました。調査結果を受け県が再選定した防災重点ため池は8167カ所にのぼりこれまでのおよそ16倍になりました。
県では12日からホームページ上で再選定されたため池の位置などを公開するとともに、再来年にかけ順次、決壊した場合の浸水想定区域図を作成するとしています。
また、管理者の高齢化などを踏まえ監視カメラや水位計を活用した遠隔監視システムを県内10カ所のため池で試験運用する計画で、迅速な避難行動につなげたい考えです。