去年の豪雨災害で多くの住民が犠牲になった熊野町で、雨による土砂の動きを観測する実験が始まりました。
【岡森吉宏記者】「斜面に設置されたこちらのセンサーで土砂の動きを感知するということです」
実験は、去年の豪雨災害で12人が犠牲となった熊野町の住宅団地「大原ハイツ」の土石流発生地点で行われます。実験を行う広島大学によりますと、雨による土砂の動きをセンサーで分析することで、将来的には土砂崩れを予測し、住民に早めの避難を呼びかけることが可能になるということです。
【広島大学防災・減災研究センター 土田孝センター長】「雨が激しく降っているときでも山の中で土がどのように動いているかという情報を得ることを目的としている。早期避難や様々なハード対策に結びつくことを期待している」
この実験は3年間行われ、取得したデータを住民や行政に報告する予定です。