新型コロナで自己破産申請 スーパーでは酪農家支援の牛乳販売 広島

広島

新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がっています。


主に日帰りバスツアーなどを実施していた「愛トラベル」が自己破産を申請しました。帝国データバンクによりますと、同業者との価格競争や西日本豪雨などで売り上げが大きく減少する中、新型コロナウイルスの影響で予定していたツアーの中止や予約のキャンセルが相次ぎ、自己破産に追い込まれたということです。負債は約3億円。新型コロナウイルスによる自己破産の法的申請をしたのは中国地方で初めてです。


広島市によりますと中小企業や飲食、小売り関係の事業者から資金繰りなどに関して、これまでに242件の相談が寄せられているということです。また、スーパーのフジは学校給食用の牛乳を販売し、酪農家を支援する取り組みを始めました。


購入客「購入して飲むことで少しでも協力できればなと思ってます」


給食用の牛乳は臨時休校が続く中、供給を停止しています。余った牛乳は脱脂粉乳などの加工用として安値で売られてしまうため、酪農家にとっては大きな損失になるということです。


フジグラン広島・友田聡店長「生産者が生活が厳しいというふうになると、安定したおいしい牛乳が供給できなくなる可能性があるので、そういったことの支援をさせてもらいたいという一環で、今回の取り組みをしている」


この取り組みは中四国エリアのフジ89店舗で来月5日まで行われる予定です。