2人の新型コロナウイルスへの感染者が確認された広島県尾道市では学校や観光地、さらに花見にも影響が広がっています。
新たな門出の季節を迎えた尾道市内の小学校。
都築亮輔記者「会場では卒業生同士が密着しないように席を離して設置しています」
卒業生31人が出席した吉和小学校では式を30分に短縮し、換気のため常に窓を開放するなど、万全の対策の中卒業式が行われました。
吉和小学校・石川順雄校長「心を込めて卒業生を送り出したい。この一点に尽きます」
一方、感染者の確認後も先週末は3連休とあってか人通りは普段と変わらないようにも見えました。
岡山からの観光客「日帰りで天気もいいのでサイクリングがてらに」
愛媛からの観光客「外にいるので大丈夫だと思ってしまっている部分はありますね」
しかし中には客足が遠のいてしまった店も。陶芸教室を開いているギャラリーでは、尾道市で感染者が確認されてから予約は半減しキャンセルが相次いでいるといいます。
sora studio&gallery 藤本善史さん「3連休の初日だったので驚きはあったんですけど、収束するのかがわからないのでいつまで長引くのかなというのが不安」
さらに影響はこれから最盛期を迎える花見にも。尾道市は公園での飲食を伴う宴会について感染拡大防止のため自粛を要請しています。
都築亮輔記者「桜のつぼみもほころび日差しもポカポカで気持ちいい天気ですが、千光寺公園に人の姿はありません」
また公園へとつながるロープウェイは例年お花見シーズンに運行時間を延長していましたが、ことしは中止に。通常運行中は定期的に車内を消毒し、乗員の定員を減らすなど対応に追われています。
おのみちバスロープウェイ管理係・村上昌広係長「団体さんがどうしても来られなくなるというのはどこもそうなんでしょうけど心配は心配」
県内では春以降のイベントも中止が発表されるなど影響の長期化が懸念されます。