12日、広島県内で新たに6人の感染者が確認されました。三次市についで福山市でもクラスターが発生したとみられます。
福山市の枝広直幹市長は「小さなクラスターと思われる発症のつながり連鎖もうかがわれます」と話しました。
福山市で感染が確認されたのは40代、20代、10代の男性です。40代の男性は福山市の上下水道局の職員で、この男性と10代の男性は11日に感染が確認された女性の家族です。この女性の同僚など3人も感染が確認されていることから、福山市は小規模の「クラスター」が発生したとみていますが国のクラスター班は呼ばず、市の保健所で対応するということです。感染者が13人となり、福山市は対策会議を開き、15日からの市立学校の休校を決定しました。
クラスターが発生したとみられている三次市でも80代の男性と女性2人あわせて3人の感染が新たに確認されました。3人は多くの感染者が出た通所介護施設「水明園」の利用者で、そのうち女性1人がけん怠感などの症状がでています。県は12日に「水明園」の利用者やスタッフなど43人の検査を行ったということです。
これまでの県内の感染者は62人となっています。三次市で11日に23人の感染が確認されるなどこの1週間で感染者が4倍余りに急増しています。県では爆発的な感染を防ぐための転換点にあるとして週末の外出自粛を求めていましたが今後、感染者が増える状況になるとさらなる対策が求められます。