広島市は14日、新たに22人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。
広島市健康福祉局・阪谷幸春担当局長は「クラスターが発生したという認識で結構です」と話しました。クラスター(感染者集団)が広島市で確認されるのは初めてです。発生したのは広島市にある社会福祉施設。13日、介護職として勤務する20代女性職員1人と20代から40代の男性入所者6人の感染が判明。6人は発熱などの症状があるということです。
広島市によりますと、20代の女性職員は、すでに感染が確認されている広島市立大学の男子学生と先月29日に食事をしていて、そこから入所者6人に感染したのではないかということです。阪谷担当局長は「例えば食事の介助とか移動の介助とか直接触れ合うこともあるし、(どういう形で感染したのか)断定するのは難しい。ただ(入所者)6人の(症状の)出現時期が同時なので推測するには、その方(20代女性職員)から感染した可能性が高いのではないか」と話しました。
そして、14日になって新たに職員4人、入所者11人の感染が判明し、この施設での感染はあわせて22人となりました。広島市はこの施設に勤務する職員や入所者、約90人分のPCR検査を進めているということです。