コロナで窮地の世界遺産・宮島に支援を お土産セットが人気 広島

広島

この人混みが懐かしいですね。厳島神社も・・・。鳥居に至ってはもはや、いまとなっては別世界です。

24日。ゴールデンウィークを前に、ちょっと早まった観光客でにぎわうはずの宮島ですが、大鳥居の周りも修繕工事中とはいえ閑散。
普段は観光客が鹿に近寄ったり子どもが触れ合う姿がありますが…メイン通りから少し外れたところで日向ぼっこ。いつもは引っ張りだこですが開店休業のようです。
カメラが近づくと・・・久々の人に驚いたのでしょうか。逃げてしまいました。
フェリー乗り場前のタクシーも客がいなくては商売とならず、「きょうは午前7時から出てて4回乗せましたね地元の人ばっかり 5人ですね。これ台風のときより人出がないです」と話します。

週末は、大勢の観光客が行き交う宮島の商店街もこの通り。広島県の自粛要請を受けて、22日から来月6日まで休業することにー。
そんな人がいなくなった商店街に現れたのは…シカです。お店のシャッターの隙間から手に入れたのでしょうか紙を食べています。食べ終わると…次のエサを求めてさまようシカありません。たどり着いたのは交番でした。

揚げもみじ饅頭で有名な「紅葉堂」。いつもなら、もみじ饅頭を揚げる音が聞こえるフライヤーの中は油もなく、静かなまま。店内に設置した自販機の中にはもみじ饅頭が入っていますがその数もごくわずか。
売り上げは去年の10分1。オンラインショップが5割ほど増えているのがせめてもの救い。紅葉堂の竹内さんは「(緊急事態宣言が)明けた後にすぐお客様が動き始めるとは想像もしづらくてお客様がいつ安心して動くかな不安なところですね」と話しています。

そんな中、大打撃を受けている宮島商店街を支援しようと、あるプロジェクトが立ち上がりました。宮島の名物、揚げもみじ饅頭やカキのオイル漬けなど、5種類が家で楽しめる詰め合わせのセット。コンセプトは「おうちで宮島」。
ザメディアジョンの芝紗也加さんは「観光情報誌を作らせていただくことが多くて、何かお役に立てることがないかなと考えた結果、このセットを作った」と話していました。
20日にオンラインショップで販売し始めると、3日間で予定していた50セットが完売、予約客の半数ほどが県外の人だそうです。