休校が続く広島県呉市の高校で授業の遅れを、少しでも取り戻そうと先生たちがある取り組みを行っています。
数学の授業ですが・・・生徒の姿はありません。代わりにあるのがタブレット端末。今月16日から臨時休校が続く呉宮原高校は授業を撮影し配信する試みを始めました。
呉宮原高校の明田智宏教諭は「動画を配信することによって巻き戻したり、一時停止をしたり拡大したりということができるというメリットがある」と話しています。
しかし心配なことも・・・
呉宮原高校の明田智宏教諭は「こちらから一方的に配信をしているので、実際に目の前で実際に理解しているのかどうかがなかなか難しい」と話します。
配信までの作業はおよそ1時間、工夫を凝らしています。「(オープニングのネタは)毎日いろいろ考えてます。
こっちを考える方が時間がかかる(笑)」校内専用のメッセージソフトで授業の質問や健康状況などやり取りをしているということです。
呉宮原高校の奥原義尚校長は「生徒の笑顔が見たいというのはすごく思っています。元気で過ごしてくれていると信じてできることをやっていきたい」と話していました。