32人が亡くなった「6.29豪雨災害」から21年です。新型コロナの影響で例年とは違った追悼の場となっています。
21年前の6月29日、広島市や呉市などで土石流などが発生し県内各地で32人が死亡、255棟の住宅が全半壊の被害を受けました。10人が亡くなった佐伯区河内地区では、朝から住民らが訪れ、慰霊碑へ手を合わせ花をたむけました。
河内地区では毎年この時期に追悼式を行っていましたが、今年は新型コロナの影響で11月に延期されました。住民は「6月29日が来るたびに当時を思い出しますね。怖いですね災害はね。私らの知った人がほとんど遺影に飾られています」と話します。
災害から21年、当時のことを知らない住民もいるそうです。自主防災会では当時の映像や住民のインタビューをまとめたVTRを制作し、災害から得た教訓を受け継ぎたいとしています。
河内地区自主防災会連合会の杉田精司会長は「多くの方に見ていただいてやはり災害は恐ろしいものだし、命を守るためには何をしなきゃいけないか、そういうことを目で見て聞いて、実行、早めの避難に移していただいたら」と話しました。