”集中対策”で変化は? 広島市

広島

新型コロナの感染拡大を防ぐため広島市で始まった集中対策期間。街はどう変わったのでしょうか?

佐藤弥生記者リポート「原爆資料館はきょうから臨時休館で平和公園も閑散としている」

中には休館を知らずに訪れた観光客も…。

神奈川県からの観光客「戦争のことを知りたくてやってきました。きょうからお休みということでちょっと残念だなと」

広島市はクラスターの発生リスクが高い施設など45の施設を順次臨時休館しています。

都築亮輔記者リポート「広島城は臨時休館ということで入り口がチェーンで閉鎖されています」

集中対策期間が始まりすぐに休館をした広島城でも…。

東京からの観光客「厳島神社の鳥居も工事中で原爆ドームも工事中だったんでここは工事中じゃなかったんですけど、閉まってて残念です」

新型コロナの感染者急増のため始まった集中対策期間。広島県は広島市を対象に外出機会の削減や年末年始の帰省の自粛、事業所に対しては出勤者を5割減らすことなどを求めています。

広島市役所を訪ねると…オフィスには空席が目立ちます。
14日からテレワークなどを活用し出勤率5割を目指しているということです。

広島市役所人事課 細谷昌弘課長「職員がひとりひとり意識をもって出勤者数を削減していく。市民事業者の方にも出勤削減の取り組みについて協力いただきたい」

一方、クリスマスムード溢れる週末の本通り。県によりますと週末の本通商店街周辺の人出は前の週と比べ14.7%減っているということです。
他にも八丁堀交差点周辺では7.1%増と少し人出は増えているものの、JR広島駅は13.4%減、平和公園では17%減と効果は現れていました。

広島護国神社では13日から「初詣」を前倒しで行う「幸先詣」が始まっています。正月三が日におよそ60万人訪れる参拝客を分散させ密状態を防ぐ狙いがあるということです。

都築亮輔記者リポート「現在持ち込んだ御朱印帳に記帳してもらうことはできないんですが、幸先詣と書かれた特別な御朱印をいただくことができます」

他にも正月に買うことがいいとされる破魔矢や熊手も購入できます。

参拝客「やっぱりコロナですから(参拝客が)少ない時のほうがいいです」
広島護国神社 松下和正禰宜「例年よりかは(参拝客が)多いように感じます。分散ということでご理解いただいて今年1年に感謝するとともに気持ちよく新しくいい年を迎えてほしい」

感染拡大を防ぐため始まった集中対策期間。今年は我慢の年末年始を迎えることになります。