「自粛」の呼びかけが続くなか、意外な物が売り上げを伸ばすなどいつもとは違う年末年始となっています。
冬を彩る広島の風物詩も…打ち切りになるなど寂しい年末。
街の人「コロナなので2人でさみしく」
「自粛」が広がる一方で意外な影響も。
クリスマスイブの24日、一年で一番忙しい日を迎えているのが洋菓子店です。今年は新型コロナの影響もあり、ケーキの販売が大幅に増えそう店内も混雑しています。お店によりますと去年と比べて予約が3割ほど増加。ホールケーキの販売数は去年から2000個多い1万個を予定しています。
お客さん「妻と家で2人で食べようと思う普段だとどこか食事に行くが今年は巣ごもりで」
クラークシーゲル南知博マネージャー「コロナ禍でお家時間を過ごす人や忘年会がなくなってクリスマスで楽しい時間を過ごしたいという人が多いのかなと」
忘年会の代わりに会社でケーキを楽しむという人もいるそうです。
コロナ禍で迎える初めてのお正月過ごし方にも大きな変化があるようです。
街の人「ズームとかはやろうという話にはなっています。便利ですよね遠いけどつながれるので」
街の人「お年玉は祖母が送ってくれるって言っていた。現金書き留めで私も(大阪の)いとこに送ろうかなと会えないから」
感染の広がりで年末年始の帰省自粛が呼びかけされるなか、広島駅には一足早く「分散帰省」する人の姿が。
長崎に帰省「ちょっと前倒しでコロナもあるので、混んでいない時にと思って周りに迷惑をかけたくないので」
金沢から帰省「(今月頭に)奥さんが出産して産まれて(初めて)顔を見に来た。まず抱っこしてという感じですかね。あまり実感が沸いていないので」
感染対策に気を付けながら帰省する人たちの姿がありました。
一方、中区の土産物店ではこんな需要が。
長崎屋 長崎清一社長「里帰りできない人が広島の物をいつも持って帰るけど送るという声を聞くことが多くなった」
離れている大切な人に気持ちを…。カキなど県内産の土産を発送する人が増えているということです。
長崎屋 長崎清一社長「コロナ禍だからこそ地域の人が地域の物を買って持続できる風潮にしていきたい」
広島市内の神社では参拝客を分散させようと、早くも「幸先詣」が始まっています。
一方、JR西日本は密集を避けるために、元日の臨時列車の運行を中止に。厳島神社は三が日を避けるなど分散での参拝を呼びかけています。
大学生(東京から帰省)「来年は縛られた中で生きるのではなく解放されて暮らしたい」
大学生(愛媛から帰省)「大学生らしいことをまだあまりしていないので顔を合わせてみんなで一緒に授業を受けたい」
我慢の1年が続いた2020年。来年は穏やかな日常が戻ってきますように・・・。