「世の中の流れにそい にげてしまっている
ただ光を求めてゆけ 進もう」
体育館に響く歌声。
三原小学校の5年生、78人が新型コロナに立ち向かおうと作った曲「光」です。
児童たちを率いるのは、飯干新先生。
休校やさまざまなイベントが中止になる中、児童達と挑戦できることがないかと曲作りを思いつきました。
▽飯干 新 先生
「年度明けに、すぐ休校となって、なかなかポジティブな気持ちを持ちにくい状況にありました。YouTubeとかでいろんなアーティストの方が、
オンラインで歌声を集めて歌っている様子とかもあったりしたので、コロナに強いカリキュラムを、と思って、音楽をとりあげました」
休校が明けた去年6月、5年生78人による曲作りがスタート!
もともと音楽に力を入れていた学校ですが、歌を作るのは初めて…。
プロのアーティストも協力し、曲や歌詞の作り方などを指導しました。
児童たちは、作詞や作曲、ダンスのほか、手話での表現、歌の宣伝など9つのグループに分かれ、協力して、作り上げていきました。
歌詞には「新型コロナで困っている人を元気づけたい」、「自分たちが世の中を変えるんだ」。そんな気持ちを込めました。
制作開始から、およそ半年。
ついにCDが完成。ジャケットのデザインも児童たちの作品です。
300枚のCDは、公共施設や病院などにも配る予定です。
「悲しくてつらくても
暗闇はいつかは終る
こわくても暗くても
仲間との明日を
輝かせて生きていこう」
コロナ禍に立ち向かうという思いのこもったこの曲は、多くの人を元気づける希望の“光”になるに違いありません。