“コロナ離職者”へ支援する企業も 広島

広島

新型コロナの影響で広島県内でも失業に追い込まれた人は少なくありません。
一方で支援の手を差し伸べようとする企業もあります。


作業風景ブランドバッグのシェアリングサービスを展開するラクサス。
この会社で働く管沢さんは去年5月までアパレルショップの店員でした。


ラクサステクノロジーズ 管沢佳歩さん(21)
「コロナで退職するなんて全然考えてなかったです」


新型コロナの影響で失業に追い込まれた人は少なくありません。
広島労働局によりますと去年12月の新規求職者のうち事業者の都合で解雇や雇止めとなったのは1022人。
前の年の同じ時期と比べて22.7%増加しています。


管沢佳歩さん
「本当に皆さん温かく迎えてくれるので働きやすいですし、コロナ禍で退職した人を引き受けてくれる会社はすごいありがたいです」


管沢さんが失業から3カ月後に入社したラクサス。
こちらの企業では、去年夏ごろからコロナの影響で離職せざるを得なかった人や子育てママ世代の人を中心に約30人を採用しました。


ラクサステクノロジーズ 竹増浩司取締役
「(他業種から採用することで)会社になかった経験がインプットされるチャンスだと思って、新しく入った方にとってもラクサスの文化を学んでもらえると思うので、双方向で成長につながると考えています」


去年12月には事業拡大もあり、全国で300人の募集を始めたということです。


湯崎英彦知事
「企業面接会を開催することによって、1人でも多くの求職者の早期就職に結びつくよう取り組んでまいりたい」


広島県は新型コロナの影響で職場を解雇された人などを対象に今月末から合同企業面接会を開くことを決めました。
広島市など3か所で4回実施する予定で、県内の企業のべ150社が参加しセミナーや転職相談なども行われるということです。