緊急事態宣言 延長期間へ 広島

広島

当初は5月31日で終わるはずだった緊急事態宣言。長引くコロナ禍で商店街の存続を危ぶむ声が漏れるなど影響が拡がっています。

広島県尾道市。本来であれば多くの観光客で賑わっているはずでした。

佐藤弥生記者「天気に恵まれ、絶好のお出かけ日和・・・ですが、ロープウェイは運休していて辺りに人の姿はありません」

千光寺公園では県内が緊急事態宣言の対象地域となってからロープウェイの運行をとりやめています。
宣言の延長を受け運休は6月20日まで継続されることになりました。

尾道市役所周辺の30日日中の人出は去年1月と比べ25%マイナスでした。
多くの店が軒を連ねる商店街でも…。

尾道本通り連合会 檀上貴晴専務理事「発令された翌日(5月16日)は(人出が)8割減ぐらい。びっくりするくらいガランとした」

店先に掲げられた「休業」を知らせる張り紙。
こちらでも…こちらの店にも…。
名物、尾道ラーメンをはじめ多くの飲食店が休業するなど、商店街の活気は失われつつあります。

尾道本通り連合会 檀上貴晴専務理事「(緊急事態宣言が)1回目の時以上のインパクトがあると体感では感じています。これがあと1年や1年半続くとなると商店街としての存続の危機が訪れると思います」

緊急事態宣言が延長されますが、期待を持っている業界もあります。
福山市の映画館では緊急事態宣言を受け時短での営業を続けています。昨年度の売り上げが前の年度から半減するなど打撃を受けているといいます。

フューレック 藤本勇次専務「東京の映画館が閉まると新作がなかなか出てこない状況。東京・大阪の映画館が営業できるとなると新しい作品が出てくる可能性が非常に強くなってくる」

映画館について広島県内では時短要請となっていますが、東京・大阪では休業要請が出され、上映が全国で延期される新作もありました。
あす以降、東京と大阪では要請の緩和を受け時短営業が再開される見通しで、新作の上映へ向け期待が高まっているといいます。

フューレック藤本勇次専務「新作がないとなかなか映画館には来てもらえないので、新作がどんどん出てくればまた映画館にお客さまが戻ってもらえるのではないかと期待しています」