みなさんは普段どれくらいの頻度で歯の検診にいきますか?
政府では定期健診の義務化が検討されている中、長引くコロナ禍で口内環境にはある変化が生まれていました。
20代男性「(歯医者に)最後に行ったのは・・・4年ぐらい前。少し歯が痛いときに行ったけど特に何もなかったのでそれ以来全然行っていない」
20代女性「半年に1回行くか行かないか。思い出したら定期健診ぐらい」
30代男性「10年ぐらい行ってなかった。最近虫歯になったのできょうちょうど親知らずを抜いてきたところ」
先週、閣議決定された政府の『骨太の方針』。
そこに盛り込まれたのが、毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」導入の検討です。
“口は万病のもと”ともいわれ改めて見直されています。
前田羊一医師「飲み込みにくいや、噛みにくいなど些細なことでも放置しておくとだんだん進んでいって、ひいては全身に影響を及ぼして状態が悪くなる。口腔の健康というのは全身の健康まで直結すると考えている」
口腔環境の悪化が風邪の引きやすさと関係があるという研究結果がある一方で、コロナ禍で歯医者に行くことを控える人が増えたというデータも。
さらに、街にはこんな人たちもー
10代女性「マスク便利じゃないですか。なんなら歯磨きしなくても少しなら外出られるよね」
20代女性「(歯医者に)前より行かなくなったかもしれない。見えないしあまり気づかないし」
政府の方針と逆行するように低下している口や歯への意識。
長期にわたるコロナ禍が口内環境にある変化を及ぼしているといいます。
前田羊一医師「マスクをすると呼吸がしづらいということで鼻呼吸よりも口呼吸の割合が高くなる」
慣れてしまった『マスク』生活が原因の1つだったのです。
前田羊一医師「(口呼吸で)口の中が乾燥する、乾燥すると唾液が減るので。唾液というのは口の中の汚れを洗い落としたり、細菌を流したりするので、(唾液が減ることで)歯周病や虫歯などのトラブルが増える」
さらにその影響は子どもにも・・・
前田羊一医師「お子さんで(マスクで)口がずっと開いた状態だと口の周りの筋肉が衰えてきて、普通は口を閉じた力で歯並びを戻すが、それができなくなってよくない影響がでるのではないかと言われている」
こうした小さな口内環境の変化に少しでも早く気づくためにも定期的な健診が大切なのかもしれません。