77人が犠牲となった広島市の土砂災害から20日で8年です。被災地では遺族らが追悼の祈りをささげています。
2014年に広島市で発生した土砂災害では、関連死を含め77人が犠牲になりました。
被害の大きかった安佐南区八木では災害が発生したとみられる午前2時半ごろから遺族らが犠牲者に祈りを捧げました。
妊娠中の娘夫婦を亡くした 若松順二さん(59)「悔しい、寂しい気持ちもずっと持ってますし、会いたい気持ちもずっと持ってるので何年経ってもその思いは変わらない」
県営緑丘住宅の慰霊碑前では午前10時から献花式が行われ、松井市長や被災者らおよそ40人が参列しました。
松井一実市長「尊い教訓とするということをしっかり胸に刻んで災害に強い街づくりを進めてまいります。必ず必要な支援を充当するということをお約束したうえで取り組みを進めたい」
また、各地の慰霊碑前でも献花台が設置され朝から被災者などが花を手向けていました。
災害を風化させないために広島市は現在「市豪雨災害伝承館」を建設しています。
この施設は来年9月に開館する予定で、災害当時の映像が流れたり、被災住民の体験談を直接聞くことができます。
松井一実市長「災害がこの地域特性としてどういう形で起こったかということを知っていただき、地域が持っている災害に関する情報なりを現役世代のみならず次の世代にしっかり伝える」
被災地では午後6時からろうそくをともし犠牲者を悼む行事などが行われます。