19日県内に接近した台風14号は各地に爪痕を残しています。廿日市市では行方不明になっている男性の捜索が行われました。
3連休を直撃した大型の台風14号。
廿日市市浅原では鶏小屋を見に行った82歳の男性の行方が分からなくなっていて、20日も40人体制で現場付近の川を中心に捜索が行われました。
鶏小屋の前には水路があり、警察などによりますと男性が水路に流された可能性もあるということです。
児玉比呂記者「川側の道路と歩道の部分が大きく崩れ落ちてしまっています、今も水が勢いよく流れ出ています」
廿日市市栗栖では国道186号が長さ約20mにわたって崩落しました。全面通行止めになっていて引き返す車も…
岡森吉宏記者「普段は通勤ラッシュでにぎわうJR広島駅ですが、在来線改札前には柵が設けられ閑散としています」
JRは台風の影響で線路などに不具合が生じていないか点検を行うため、始発から広島地区のすべての在来線で運転を取り止めました。
バス乗り場には長い行列ができていました。
通勤客「きょうはJRが止まっているので仕方なくバスで。会社に(遅れると)連絡しますのでそこまでとがめられることもないと思う」
廣瀬隼也アナ「台風が過ぎた宮島、シカにとっても穏やかな日常が戻ってきました」
廿日市市宮島町の土産物店などが立ち並ぶ商店街です。台風対策で設置していた土のうの片付けなど、朝から営業再開へ向けて準備をする人たちの姿がありました。
鳥居屋 佐々木健一社長「宮島に大きな被害がなく、宮島としても胸をなでおろしていますし、弊社としても大きな被害被害がなかったので安心して次の営業に向かえるかなと思っています」
宮島と宮島口を結ぶフェリーは始発から通常運航。宮島は観光客などでいつものにぎわいを取り戻しつつあります。
そして台風の爪痕はこんなところにも・・
岡森吉宏記者「二つのこぶが特徴的なラクダ、そのラクダ舎のすぐ近くにある園路が崩落したんです」
安佐動物公園では台風による大雨の影響で土砂が崩れ、園内の通路の一部が崩落。20日は臨時休園となりました。
園によりますと、人や動物たちに被害はなかったそうですが、倉庫1棟が土砂に押しつぶされたということです。
南 心司園長「動物を脱出させないということが大切なので,、動物舎の周りにある樹木でちょっと倒れそうだなというものは切り倒しておくか、枝を払ったりすることを心掛けています」
安佐動物公園は立ち入り禁止区域を設け21日から開園する予定です。
世羅大豊農園 黒田陽生産部長「今回これだけ恐れていた台風の割には落ちてないですね」
世羅町で約1万本のナシを栽培するこちらの農園。今は「豊水」の出荷の最盛期を迎えているため、被害が少なく済んだことに安堵していました。
18日から収穫を急ぎ、風が当たるところにはネットを張るなどの対策を行ったということです。
世羅大豊農園 黒田陽生産部長「めでたい言葉で落ちないナシ、持ちこたえてくれたナシということで、最後までおいしいナシをみなさんにお届けできたらと思います」